18日 夕方、庭に新しい狐の足跡があった。大きな足跡は先月20日以前に妻が歩いた跡。
狐の足跡もある。一直線なので狐だ。しかし姿は見せない。
玄関前に戻ると「あっ!」。隣家の庭を狸が歩いている。30数年ぶりの目撃。こんな幸運は滅多にない。写真に撮ろうと近づく。一瞬建物の陰になる。緑色の庭木の所。「えっ!」。狸の姿が消えた。 越後で山間部を車で走っていると、狸や鼬(いたち)、リス、野兎、蛇などに遭遇した。狸が最も多く、しかも夜間に限られていた。
子供の頃、親戚がどこからか狸を手に入れ、小さな箱の中で飼っていたことがあり、間近で見たこともある。そんな程度であまり馴染みのない動物だ。
消えたのはここ。隠れる所などない。
すぐに土手や川の護岸、庭を探すが、煙のように忽然と消え、二度と姿を現すことはなかった。
古老から狐の昔語り(とんとん昔ではなく体験談)は聞いた。大犬(おおいぬ=狼)や山猫、つつまむし(つちのこ)の話も聞いた。しかし狸の話は聞かなかった。
72歳を目前にして、本物の『狐と狸の化かし合い』に遭遇したのか? 「狐と狸が化かしてくれて早めに下界に降りられるぞ」と妻と娘に話す。
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