◎とっても熱かった足湯

21日 家族で大芝高原に行ってきた。4月8日以来だ。15日に長野日報がチョウザメ放流の記事を載せていた。これは見に行かなくてはならない。着くとすぐに見に行く。池に辿り着くと、鯉と一緒に泳ぐ大きな魚影が一瞬見える。場所を移動して探すが、それっきり。もっと見たかったが、逆光なので条件が悪かった。


 もう一つの目的は足湯。


 他に客はいない。娘が重い蓋を開けると足を入れる。熱い、熱い。物凄く熱い。3人とも吃驚。足先から少しずつ慣らして入れる。


 前回は、さほど熱くなかったのに、きっとコロナ禍で訪れる人が少ないのだろう。蓋の開け閉めを前提に温度が調節されていると思われる。数分で足を上げると、赤くなっていた。
 1995年10月23日に家族で東蒲原郡三川村(現在の阿賀町)の『ホテルみかわ yuo&湯』を訪れた時の物凄く熱い露天風呂や、2016年4月27日と2017年4月20日の荒神山公園の足湯も熱かったが、ここが最も熱く感じた。


 売店で紫菊芋を見つけた。即1袋購入。昨年産のものなので中がすがいっていたと妻が言う。珍しいだけで美味しくはない。



※位置(名称・住所・標高・座標)

◎信州大芝高原(しんしゅうおおしばこうげん)
◎売店
長野県上伊那郡南箕輪村2358-5
798.6m
35.886681,137.943708

◎足湯
35.886424,137.943764

◎大芝湖
35.885937,137.943222

新三川温泉 ホテルみかわ  yuo&湯
新潟県東蒲原郡阿賀町五十沢2598番地
42.4m
37.729143,139.386184
※2020年3月20日で休業。

長野日報の記事
チョウザメ仲間入り 南箕輪の大芝湖に放流
2021年9月15日 6時00分 長野日報
大芝湖にチョウザメを放流する関係者ら
南箕輪村大芝高原の各施設を運営する村開発公社は14日、大芝湖にチョウザメ2匹を放流した。下伊那郡豊丘村を拠点に養殖に取り組む住民から譲り受けた個体。観賞用として飼育し、村民ら多くの人に親しんでもらいたい―と期待している。
チョウザメは、卵がキャビアとして珍重される淡水魚。硬骨魚類で、軟骨魚類のサメとは異なる区分に分類される。歯が生えていないため人にかみついてけがをさせることがなく、コイと同じ餌を食べる。湖の生態系を壊す恐れもないという。
長年交友のある同公社の原賢三郎副支配人(43)が、大芝湖での飼育を持ち掛けられたのがきっかけ。村に相談するとともに水温や水質を調べた結果、「大芝湖でも育てられる」と判断した。
放流したのは、体長約1.6メートルのロシアチョウザメ(体重約15キロ)とシロチョウザメ(同10キロ)。ともに雄で年齢は8~10歳。成長すると体長4メートル以上になるという。チョウザメは長命で、100年生きる種もある。2匹は下伊那郡阿智村にあるいけすからトラックで運び込まれ、1匹ずつ湖中に放たれた。
村によると、大芝湖の水深は深いところで約2.5メートル。カメやコイをはじめ、さまざまな野鳥が生息している。原副支配人は「たくさんの人が訪れる大芝高原。家族でチョウザメを探してみて」と話している。

ちょびっと蛇足
 新潟県三条市西鱈田の路上で佐藤宣行が、当時9歳の佐野房子さんを誘拐・監禁した事件である。

 三条の女性監禁事件で、県警本部長が引責辞任 柏崎日報
 三条市の女性(19)の長期監禁事件で、虚偽の報道発表などを了承していた小林幸二・県警本部長(51)が、女性の保護さ1月28日夜、特別監察に来ていた中田好昭・関東管区警察局長(55)らと東蒲・三川村のホテルで酒を飲み、マージャンなどで懇親していたことが26日明らかになった。国家公安委員会と警察庁は、小林本部長を20/100/100(1カ月)の懲戒処分とした。小林本部長は同日午後5時から県警本部で記者会見を行い、「国民の信頼を失墜させた。職を辞して責任を取りたい」と表明。小林本部長と中田局長は29日付で引責辞任する。後任の県警本部長は堀内文隆・警察庁刑事企画課長(49)。
 同本部長によると、女性が保護された1月28日午後は、東蒲・上川村の土砂崩れ現場などを視察。視察後の4時50分ごろ、9年2カ月前に行方不明になっていた女性発見の報告を本部から受けたという。本部長はそのまま、事前に予約していた東蒲・三川村のホテルに向かい、中田局長や複数の県警幹部と合流。夕方から会食し、その後翌日の午前0時半ごろまでマージャンをしていた。
 この間に電話やファックスで本部から「女性の第一発見者を伏せたい」など虚偽の報道発表をする報告を受け、これを了承。本部長は29日も本部に戻らず、そのまま自宅に帰っていたことも明らかになった。(2000年2月28日)

新潟県警不祥事を通してみる現在の警察の問題
宇都宮大学 武田弘樹
1. はじめに
2.新潟県警不祥事を巡るあらまし
3.問題提起
A. 情報の不透明性とチェック機能の形骸化
《虚偽会見と情報隠蔽、身内に甘い警察》
《公安委員会の形骸化》
《馴れ合いの特別監察》
B. キャリアと現場との壁
4.対策
《警察刷新会議と民間との意識のずれ》
《現場の取り組み》
《行政の対応》
5.考察
1.はじめに
昨年、神奈川県警に始まる一連の警察不祥事は、現在においても依然、その余波が続いており、私の実家である新潟でも、少女拉致監禁事件に始まる警察の失態ぶりが明らかになってきている。一連の事件に関する報道を見ていると、警察官(実際には警察官僚)と私達一般市民との意識のあまりのずれに驚かされることがある。なぜ同じようなことが繰り返されているのか。新潟県警の件を例として、現在の警察の問題点を探っていこうと思った。
2.新潟県警不祥事を巡るあらまし
事の発端は、10年前の1990年に行方不明となっていた当時小学校4年生の女の子が今年一月になって保護されたことから始まる。県警は女性発見当時の状況についての会見を行ったが、後に、それが虚偽の内容で、実際は第一発見者の保健所職員から出勤要請を受けながら、所轄の柏崎署がそれを拒否していたことが明らかになった。また二月に入ると、事件発生時、容疑者に前科があったにもかかわらず捜査リストからはずしていたことや、初動捜査の段階で、「身内犯人説」が浮上し、捜査に支障をきたすといったこと、さらに容疑者の母親が容疑者の暴力について警察の相談課に行った時も、女性救出の機会がありながら、「保健所に相談してくれ」と取り合わなかったことなど初歩的なミスが次々と発覚。また、女性発見時、当時の小林幸二・県警本部長が現場で指揮をとることより観察にきた上司の接待を優先していたことが発覚。一連の責任をとって本部長を含め、県警のトップは辞職したが、当初、公安委員会が減給などの軽い処分にとどめるなどの決定をしたことや、不祥事を起こしておきながら、多額の退職金が支給されたことなど、警察の体質が問題視された。その後、交通事故のもみ消し疑惑が浮上するなど、現在でも余波が続いている。
◇新潟県の女性監禁事件をめぐる経過◇
1月28日 新潟県柏崎市の佐藤宣行容疑者(37)宅で監禁されていた女性を発見、保護。新潟県警が発見時の状況について虚偽発表。県警に特別監察に訪れた中田好昭・関東管区警察局長が監察を行わず、小林幸二本部長らとホテルで酒宴とマージャン
29日 小林本部長と中田局長が公用車で瓢湖(ひょうこ)見物。その後、中田局長は帰京し、小林本部長は県警に戻らず公舎に
2月11日 三条署捜査本部が佐藤容疑者を未成年者略取容疑などで逮捕
18日 小林本部長が、第一発見者を伏せる虚偽発表を了承していたことを認める
20日 警察庁が検証チームを県警に派遣
24日 検証チームが調査結果を国家公安委員会に報告。佐藤容疑者の母親が96年に柏崎署に相談していた相談記録簿の紛失が判明
25日 小林本部長が事件発覚後初めて記者会見し、謝罪
26日 警察庁と国家公安委が小林本部長を減給100分の20(1カ月)の懲戒処分に。中田局長と小林本部長が29日付で辞職すると発表
27日 警察庁が全国の7管区警察局について、特別監察の際に県警側と懇親するなどの不適切な行為がなかったかどうか緊急調査を開始
28日 国家公安委が中田局長と小林本部長に新たな処分を科さないことを了承
3月2日 国家公安委が田中長官を減給処分。国家公安委と県警が県警幹部ら9人を処分。警察・公安委の見直しを検討する自民党の「警察行政刷新検討委員会」が初会合
(毎日新聞2000年3月3日付記事より抜粋)
3.問題提起
A.情報公開の不備とチェック機能の脆弱さ
神奈川県警での度重なる警察不祥事の反省から、警察庁は的確な情報公開と、監査制度の充実を掲げてきた。しかし、今回の新潟県警の不祥事を見る限り、それらが的確に行われているとは言い難いようなことが次々と明らかになっている。
《虚偽会見と情報隠蔽、身内に甘い警察》
神奈川県警の不祥事では、情報を性格に伝えない警察の体質が問題となっていたが、新潟の場合もまったくその体質は変わっていない。虚偽会見に関しては、県警トップが事前に虚偽会見を行うことについて了承するなど、組織ぐるみで事実を隠蔽しようとしていたことが明らかになっている。県警では「第一発見者の病院関係者の迷惑を考えた」と釈明している。しかし、出勤要請を断ったという所轄のミスを覆い隠すため、事実を捻じ曲げたのではないかという疑惑は隠せない。小林本部長は、県警本部長が不祥事に関する記者会見を拒否するなど警察の情報公開の不備の現状をうかがうことができる。
また、不祥事に対する責任者の処分についても、「身内に甘い警察」という印象がぬぐい得ない。事件当初、捜査線上に原色警察官が浮上していたことに関して、この警察官が猥褻行為などを行っていたことを警察が把握していながら何の処分もせず、そのまま退職させていたことがわかっている。しかも、県警はこの事実を否定しつづけていた。また、不祥事の責任をめぐって、当初公安委員会が小林本部長ら県警幹部に課したのは、減給一ヶ月などの非常に甘い処分だった。辞任にしても、高額の退職金が支払われる予定であったことなど身内の警察官に対する処分の甘さが指摘されている。
《公安委員会の形骸化》
公安委員会とは、主に国家公安委員会と都道府県公安委員会に分かれており、前者は警察庁、後者は都道府県警の上に立ってそれぞれ各警察を管理する立場にある。
新潟県警の件では、本来なら県の公安委員会で一連の不祥事について県警のミスを指摘し、改善を求めるということになる。しかし、実際に不祥事発覚後に行われた県公安委員会では、県警についてミスを指摘したり、改善を促すような発言はなく、チェック機関としての役割を果たすことができなかった。
「公安委員は素人で、県警からの報告に対して意見を言うのは、おのずから限界がある。外から見れば、警察と公安委員会が一体と見られても仕方がない」(県公安委員会委員長鈴木治輔氏 新潟日報2月20日付記事より抜粋)
現行の公安委員会制度では、国家公安委員会の権限が大きく、都道府県公安委員会の「管理」の内容があいまいで、県警のチェック機関としての役割を果たすだけの権限があるのかどうか疑問が残る。また、地方によっては、会の内容が、報告をそのまま聞くだけであったり、簡単な注意で終わるなど形骸化しているところもあり、国民の声がきちんと生かされていないようである。国家公安委員会が、新潟県警の不祥事の中心人物とも言える小林幸二・県警本部長に対して、当初、減給処分のみとしたことがその典型とも言える。
《馴れ合いの特別監察》
神奈川県警不祥事のあと、警察庁が、チェック機能の強化の一貫として打ち出したもう一つのことが、この特別監察である。警察業務全般をチェックする通常の監察と違い、不祥事防止を目的としている。しかし、監察を行うのは警察内部の人間であり、監察が馴れ合いになりやすくなる恐れがあるという指摘もあった。カラ出張・図書券マージャンなどで有名になった中田好昭・関東管区警察局長も、この特別監察のために新潟を訪れた。しかし、中田局長は新潟県警には15分ほどしか滞在しておらず、さらに、警察庁が監察人と都道府県警察が一緒に食事をすることを禁じているにもかかわらず、早々に小林本部長らとの昼食に出発。その後は、新潟西港など監察と関係ないようなところを巡っていた。後述する警察刷新会議でも、この特別監察の形骸化が指摘されている。
B.キャリアと現場との壁
警察不祥事の原因の中には、キャリアの問題も避けてはとおれない。新潟県警の場合、小林幸二・県警本部長はマージャン接待の最中に少女救出を知らされたが、県警に戻って式をとるようなことはせず、そのまま接待を続けた。周りの部下たちの中にも、それをいさめるようなことはしなかったという。 警察内では下の者は上の者にはほとんどの場合逆らえず、キャリアのイエスマン的な人が増えているという。
もともとキャリア制度は、優秀でモラルの高い人材を集め、組織の下のほうの暴走を止めることを目的としている。しかし一連の不祥事の中で現在、キャリアは最もモラルの欠如している人々というようにみられている。
 キャリアは現場などのノンキャリアと比べさまざまな特権をもっている。昇進にしても、ノンキャリアが20年かかるところをキャリアは2年ですんでしまう。警察上部の役職や都道府県警察の本部長などはほとんど全員、キャリアと呼ばれる人たちである。しかし、キャリアは現場を知らない。部署によっては現場の経験が重要になってくる所もある。新潟県警では、現場の経験がものをいう刑事課の部長にキャリア出身で現場の経験のない人がなった。不祥事が起こったときも、真っ先に批判の矢面に立たされるのは交番などの現場で働いている警察官たちである。
4.対策
《警察刷新会議と民間との意識のずれ》
新潟県警の不祥事など、続発する警察不祥事に対して、警察の改革を求める国民の声が高まり、国会でも警察改革論議が高まってきたことを受けて、国家公安委員会は「警察刷新会議」を設立し、現行の警察制度の見直しと、不祥事の防止についてこれまで何度も会合を開いてきた。まず、警察の閉鎖性に対して情報公開を求める声があることについては、何を公開し何を公開すべきでないかという点を明確にするため、ガイドラインを作成すべきだとの意見や、県警を情報公開法の実施機関にすべきなどの意見が出された。監察制度の見直しに関しては、監察の方法を事前通告なしの抜き打ちにすべきだとの意見が出された。また、キャリアの昇進制度を見直すべきだとの意見も出され、現在のようにキャリアがすべて無条件で警察上部のポストにつくといったことを廃止し、モラルの高い優秀な人材を育成するための教育を警察内部で徹底させるべきという意見や、キャリアにも長期間、現場での研修を行わせることによって、経験をつませることを義務付けるべきなどの意見が出されている。一方、民間の第3者によるチェック期間などを作ることについては、「外部の人間に内部のことはわかりにくい」などの否定的な意見も出された。
一方、市民団体などの間からは、「警察内部からの浄化作用に頼るだけでは限界があり、第三者がチェックできるようなシステムを作ることは必要だ」などの意見が出されている。
《現場での取り組み》
新潟県警では、不祥事発覚後、4月から警察本部各部に新たに「業務指導官」を配置し、適正な業務、職務の執行について細かく指導できる体制を整え、さらに職員への職務倫教養の機会を増やし、個々の職員に公務員としての自覚を再認識させている。また、一部不適当な取り扱いがあった相談受理体制については、各警察官に相談専門職員を配置し、あわせて県警本部の総合相談室についても拡充を図っているということである。
《行政の対応》
新潟県警の不祥事に対しては、県監査委員会を通して、この件に関する調査を行ってきた。しかし、県の立場としては、これ以上警察に関与していくことは考えておらず県と警察とはまったく別の組織であることから、あくまで警察内部の問題として捉えていくとしている。
5.考察
新潟県警を巡る一連の不祥事は、それまでに起こっていた数多くの警察不祥事に対して、キャリアに代表される警察の人々がまるで危機感をもっていなかったということを教えてくれた。しかし、すべての警察官が不祥事を起こしているのではないということも私たちは意識していかなければならないと思う。警察官がみんながみんな悪いのかといえば、決してそういうことではない。不祥事を起こす人は一握りであり、大半の人は私たちの暮らしを守るために毎日働いてくれている警察官のほうが多いということを意識しなければならないと思う
このような組織の問題は、何も警察に限ったことではないのではないか。失敗を教訓にして次に生かすことができず、また同じ失敗を繰り返す。自分たちの失敗を認めようとせず、事実をもみ消そうとし、うその発言を繰り返す。今の日本のあらゆる組織が抱えている問題ではないかと思う。警察の改革は、そういった日本の悪いところを変えていく、その出発点であると思う。しかし、長年続いてきた警察の体質はそう簡単に変わるとは思えない。全国での警察官がらみの事件もいまだ起こり続けている事や、警察上部と国民との間には、依然考え方に違いがある感があることからも、この問題を風化させず、警察、市民、行政が一体となり、継続して問題解決にあたることが必要だと思う。

参考文献
・     朝日新聞 「警察の不祥事」
・     毎日新聞 「Mainichi INTERACTIVE 警察官不祥事」
・     新潟日報「女性監禁、県警不祥事関連」
・     警察刷新会議
・     「裏から見た日本警察」警察フォーラム21編 エール出版社発行
・     「日本の警察」大野達三著 新日本出版社発行

※特権キャリア警察官 日本を支配する600人の野望 時任兼作 講談社 2018年5月30日 発売

※運転手付きの公用車で県警幹部と共に中田局長の接待で『ホテルみかわ yuo&湯』に出かけ、飲食していた東大卒の本部長の末路は如何に。2021年09月27日付の文春オンラインによると中田局長は弁護士→日本電動式遊技機工業協同組合特別顧問(警察はパチンコ業界とズブズブの関係のようだ)とある。

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