た
大安吉日(たいあんきちじつ)
陰陽道おんみょうどうで、旅行・結婚など物事を行うのに最も縁起のよいとする日。
大願成就(たいがんじょうじゅ)
大きな望みがかなえられること。神仏に願ったことがそのとおりになること。
大器晩成(たいきばんせい)
大きな器は完成するまでに時間がかかることから、真に偉大な人物も大成するのが遅いということ。
大義名分(たいぎめいぶん)
人として、また、臣として国家や君主に対して守るべき道理・本分や節義。ある行為のよりどころとな
大逆無道(たいぎゃくむどう)
道理や人の道を甚だしく踏みはずした行為。罪悪の甚だしいこと。後に、君主や親を殺すことをいう。
大慶至極(たいけいしごく)
この上なくめでたくよろこばしいこと。
大言壮語(たいげんそうご)
おおげさに言うこと。できそうにもないことや威勢のいいことを言うこと。また、その言葉。
大山鳴動(たいざんめいどう)
騒ぎだけ大きくて、結果は意外に小さいことのたとえ。▽ふつう「大山鳴動して鼠ねずみ一匹」として使われる。
体質改善(たいしつかいぜん)
からだの性質の悪いところを改めて、よくすること。また、企業・組織などが抱えている欠陥や問題点などを取り除き、健全な状態に改めること。
大衆社会(たいしゅうしゃかい)
政治・経済・社会・文化のあらゆる領域で、大衆が重要な役割を果たす社会。特徴は、技術的合理性、
対症療法(たいしょうりょうほう)
激痛に鎮痛剤を用いるなど、患者の表面にあらわれた症状に対応した治療法のこと。また、その場しのぎの処置のこと。
大所高所(たいしょこうしょ)
個々の細部にとらわれない大きな観点のこと。偏見や私情を捨てた広い視野をいう。
泰然自若(たいぜんじじゃく)
落ち着いていてどんなことにも動じないさま。▽「泰然」は落ち着いて物事に動じないさま。
耐乏生活(たいぼうせいかつ)
貧しさに耐えしのんで生活すること。不自由さに我慢しながら生活を送ること。
大欲非道(たいよくひどう)
たいへん欲が深く、道理にはずれて非人情なさま。
他言無用(たごんむよう)
ある話を他人に漏らしてはならないということ。
他山之石(たざんのいし)
他の山に転がっている粗末な石でも、自分の玉を美しく磨くのには役立つということから、他人のつまらない言動も自分の知識や品格を磨くのに役立つこともあるというたとえ。
多士済済(たしせいせい)
すぐれた人物が数多くいること。また、そのさま。▽「多士」は多くのすぐれた人材の意。「済済」は数が多くて盛んな様子。「済済多士せいせいたし」ともいう。「済済」は「さいさい」とも読む。
多種多様(たしゅたよう)
種類や性質、状態、現象などがさまざまであること。
多生之縁(たしょうのえん)
この世に生まれる前の、多くの生を経る中で結ばれた因縁。
多事多難(たじたなん)
事件や困難が多いさま。
他責思考(たせきしこう) goo辞書に無し
問題が発生した際に自分以外に原因があるとする考え方のこと。
他人行儀(たにんぎょうぎ)
親しい間柄なのに、親しくないように、よそよそしく振舞うこと。
断崖絶壁(だんがいぜっぺき)
切り立って険しい崖がけ。非常に差し迫った危機的な状況、また絶望的な状況にあることのたとえ。「断崖」も「絶壁」も、きわめて険しい崖。
単身赴任(たんしんふにん)
所帯持ちが、家族を置いて一人で任地におもむくこと。
単純明快(たんじゅんめいかい)
複雑でなく分かりやすいさま。
単刀直入(たんとうちょくにゅう)
遠回しでなく前置きなしに、いきなり本題に入り要点をつくさま。一本の刀を持ち、ただ一人で敵陣に切り込む意から。
耽美主義(たんびしゅぎ)
美を最高の価値として、ひたすらその世界に心を傾け陶酔すること。
ち
魑魅魍魎(ちみもうりょう)
人に害を与える化け物の総称。また、私欲のために悪だくみをする者のたとえ。
智勇兼備(ちゆうけんび)
知恵も勇気も兼ね備えていること。
朝三暮四(ちょうさんぼし)
目先の違いにとらわれて、結局は同じ結果であることを理解しないこと。また、言葉巧みに人を欺くこと。転じて、変わりやすく一定しないことや生計の意味でも使われる。
重畳至極(ちょうじょうしごく)。
大変喜ばしい。
朝令暮改(ちょうれいぼかい)
命令や政令などが頻繁に変更されて、一定しないこと。朝出した命令が夕方にはもう改められるという意から。
猪突猛進(ちょとつもうしん)
目標に対して、向こう見ずに突き進むこと。
つ
痛快無比(つうかいむひ)
比べようのないくらい愉快で愉快でたまらないこと。気持ちがすっとするほど愉快で心地よいこと。
津津浦浦(つつうらうら)
全国至る所。全国のすみずみ。▽「津」は港。「浦」は海辺や海岸のこと。至る所の港や海辺ということか
て
手前味噌(てまえみそ)
自分で自分を褒めること。自慢。
天衣無縫(てんいむほう)
物事に技巧などの形跡がなく自然なさま。天人・天女の衣には縫い目がまったくないことから、文章や詩歌がわざとらしくなく、自然に作られていて巧みなこと。また、人柄が飾り気がなく、純真で無邪気なさま、天真爛漫らんまんなことをいう。また、物事が完全無欠である形容にも用いられることがある。
天真爛漫(てんしんらんまん)
飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。▽「天真」は純粋な性格、「爛漫」は自然のままに輝き現れる様子。
天変地異(てんぺんちい)
天地間に起こる自然の災害や、変わった出来事のこと。
天網恢恢(てんもうかいかい)
天が張りめぐらした網は広く、目が粗いようだが、悪人・悪事は決して取り逃がさないということ。天道は厳正であり、悪は早晩罰を受けるということで、悪事を戒める言葉。▽「恢恢」は広く大きいさま。「天網恢恢疎にして漏らさず」の略。
亭主関白(ていしゅかんぱく)
夫(亭主)が一家あるいは夫婦間の支配者として絶大な権力をもち、君臨していること。
低頭平身(ていとうへいしん)
ひたすら恐縮すること。また、ひたすらあやまる形容。からだをかがめ頭を低く下げて、恐れ入る意から。
適材適所(てきざいてきしょ)
その人の能力・性質によくあてはまる地位や任務を与えること。
適者生存(てきしゃせいぞん)
生物は、環境に最も適したものが生き残り、適していないものは滅びるということ。
徹頭徹尾(てっとうてつび)
最初から最後まで。終始。また、あくまで。けっして。▽「徹」は貫く意。
弖爾乎波/天爾遠波
(てにをは)
《ヲコト点の一種の博士家 (はかせけ) 点の四隅の点を、左下から右回りに続けて読むと「てにをは」となるところから》
1 漢文を訓読するときに補って読む、助詞・助動詞、用言の語尾、接尾語などの総称。また、主として、助詞・助動詞。てには。
2 特に、助詞のこと。大槻文彦の用語。てには。
3 助詞・助動詞の使い方。言葉の用法。また、話のつじつま。てには。「この文章は—がおかしい」
手前勝手(てまえがって)
自分の都合のよいようにばかり考えたり行動したりすること。また、そのさま。自分勝手。
手前味噌(てまえみそ)
自分で自分を褒めること。自慢。
手練手管(てれんてくだ)
思うままに人を操りだますやのこと。あの手この手と、巧みに人をだますや。
天衣無縫(てんいむほう)
物事に技巧などの形跡がなく自然なさま。天人・天女の衣には縫い目がまったくないことから、文章や詩歌がわざとらしくなく、自然に作られていて巧みなこと。また、人柄が飾り気がなく、純真で無邪気なさま、天真爛漫らんまんなことをいう。
天下太平/天下泰平(てんかたいへい)
1 世の中が平和でよく治まっていること。また、そのさま。「—な(の)世」
2 なんの心配事もなくのんきにしていること。また、そのさま。
天下無双(てんかむそう)
天下に並ぶ者がいないほど、すぐれているさま。また、その人。
天涯孤独(てんがいこどく)
身寄りがひとりもなく、ひとりぼっちであるさま。また、故郷を遠く離れて、ひとりぼっちで暮らすさま。
天災地変(てんさいちへん)
自然界に起こるさまざまな災い。暴風・地震・落雷・洪水などの災害のこと。
天真爛漫(てんしんらんまん)
飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。
天上天下(てんじょうてんげ)
天上の世界と天下の世界。世界・宇宙の全体。
天地神明(てんちしんめい)
天と地のあらゆる神々のこと。▽「明」は神のことで、「神明」は神々の意。
天地創造(てんちそうぞう)
神が天と地を創造したことによって、世界が始まったとする考え方。また、そのような神の行い。
天地無用(てんちむよう)
荷物の梱包の外側に記載して、荷物の上下を逆さまにすると破損する恐れがあるからしてはならないと警告することば。
点滴穿石(てんてきせんせき)
小さな水滴でも、長く落ち続ければ石に穴を開けることができるということ。転じてわずかな力でも積み重なれば、大きな仕事が成し遂げられるということ。
天然自然(てんねんしぜん)
人間が手を加えないで、物事がそのまま存在する状態を表す語。
天罰覿面(てんばつてきめん)
行為の結果がたちどころに現れること。悪事を働くと、その報いとしてすぐさま天が罰を下すこと。
天変地異(てんぺんちい)
天地間に起こる自然の災害や、変わった出来事のこと。
と
当意即妙(とういそくみょう)
即座に、場に適かなった機転を利かせること。気が利いていること。また、そのさま。▽「当意」はその場に応じて、素早く適切な対応をとったり工夫したりすること。仏教語の「当位即妙」(何事もそのままで真理や悟りに適っていること。また、その場の軽妙な適応)から。
東奔西走(とうほんせいそう)
仕事や用事のため、東へ西へとあちこち忙しく走り回ること。
時世時節(ときよじせつ)
「時世」も「時節」も、世の中の情勢。その時代のめぐり合わせ。
得意満面(とくいまんめん)
事が思いどおりに運び、誇らしさが顔全体に表れるさま。▽「得意」は成功に満足するさま。
徒手空拳(としゅくうけん)
手に何も持っていないこと。また、何かを始めようとするときに、身一つで他に頼むものがないこと。▽「徒手」「空拳」は、ともに素手の意。
十月十日(とつきとおか)
10カ月目の10日目という意味。 つまり、満9カ月+10日で、1カ月を28日で計算すると28日×9カ月+10日となり、262日目が出産予定日となる。
な
内柔外剛(ないじゅうがいごう)
内面は弱いのに、外見は強く見えること。また、気が弱いのに、外には強気な態度に出ること。
内憂外患(ないゆうがいかん)
国内の心配事と、外国との間に生じるやっかいな事態。内にも外にも憂慮すべき問題が多いこと。
難行苦行(なんぎょうくぎょう)
さまざまな苦労・苦難にたえる修行のこと。転じて、ひどく苦労をすること。
内柔外剛(ないゆうがいかん)
内面は弱いのに、外見は強く見えること。また、気が弱いのに、外には強気な態度に出ること。▽「内柔」は内面が弱いこと。「内」は内面、「外」は表に現れる態度。「柔」は柔らかで弱い、「剛」は堅くて強いこと。「外剛内柔がいごうないじゅう」ともいう。
外柔内剛(がいじゅう-ないごう)
外見は穏やかでやさしそうだが、心の中は何事にも左右されない強い意志をもっていること。外見は弱々しく見えるが、案外気の強いことにもいう。▽「柔」は穏やかなこと。おとなしいこと。「剛」は意志などが強いこと。「内剛外柔ないごうがいじゅう」ともいう。
内憂外患(ないゆうがいかん)
国内の心配事と、外国との間に生じるやっかいな事態。内にも外にも憂慮すべき問題が多いこと。▽「内」は国内、「外」は国外、「憂」「患」はともに憂えるの意。もとは国内外に解決すべきやっかいな問題が山積みしていることを表したが、現在では会社組織などの様子を表すときにも広く用いられる。
難行苦行(なんぎょうくぎょう)
仏教修行で、多くの困難に耐えて行う苦しい修行。 転じて、たいへんな困難に耐え、ひどく苦労すること。
難攻不落(なんこうふらく)
攻撃がむずかしく、なかなか陥落しないこと。
南都北嶺(なんとほくれい)
と比叡山ひえいざんのこと。また、の興福寺と比叡山の延暦寺のこと。▽「」はのこと。にはの大きなが六つあったが、法相宗興福寺はその。「」は比叡山のこと。延暦寺のは山法師、興福寺のは奈良法師としてを振るった。
に
日進月歩(にっしんげっぽ)
日に日に、絶えず進歩すること。進歩の度合いが急速であること。
人面獣心(じんめんじゅうしん)
冷酷で、恩義や人情をわきまえず、恥などを知らない人のこと。
人面獣心(じんめんじゅうしん)
冷酷で、恩義や人情をわきまえず、恥などを知らない人のこと。顔は人間であるが、心は獣類に等しい人の意から。▽「人面」は人間の顔。また、それに似た形の意。「獣心」は道理をわきまえない、残忍なけだもののような心。「人」は「にん」とも読む。
肉食妻帯(にくじきさいたい)
僧が肉を食べ、妻を娶ること。▽僧侶は殺生をしてはならず、禁欲生活を送るべきものであるという考え方から、かつて浄土真宗以外の宗派ではこれを禁じていた。「食」は「しょく」とも読む。
二者選一(にしゃせんいつ)
「二者択一」に同じ。
二者択一(にしゃたくいつ)
二つの事柄の、どちらか一方を選ぶこと。二つの選択肢のうちの一方を選ぶこと。▽「択一」は用意されているいくつかの事項の、どれか一つを選ぶこと。
二束三文(にそくさんもん)
売値が非常に安いこと。いくら売っても、もうけが出ないほどの安値で売ること。投げ売り。▽昔、金剛草履(藁わらや藺いなどで作られた大形で丈夫な草履)は、二足でわずか三文の値段で売られていたことから。「束」は「足」とも書く。
日常茶飯(にちじょうさはん)
日々のありふれたこと。いつものことで特に取り上げるまでもないもの。毎日の食事の意から。
日進月歩(にっしんげっぽ)
日に日に、絶えず進歩すること。進歩の度合いが急速であること。
二転三転(にてんさんてん)
物事の方針や方向がくるくると変わり、なかなか定まらないこと。
二人三脚(ににんさんきゃく)
二人が歩調を合わせ、協力して物事を成し遂げようとすることのたとえ。また、二人が並び、互いの内側の足首をひもで縛って固定し、二人合わせて三本の足で走る競技の名。
女人禁制(にょにんきんせい)
特定の場所や行事に、女性の立ち入りや参加を禁止すること。「制」は「ぜい」とも読む。
二律背反(にりつはいはん)
二つの相反する命題や推論が、同じだけの合理性・妥当性をもっていること。また、自己矛盾に陥ること。▽ドイツ語の「アンチノミー」の訳。「aが真だったらbは偽にせ」といった同時には存在し得ない二つの事柄について、aが真である可能性とbのそれとが同じであること。
二六時中(にろくじちゅう)
一日中、朝から晩までずっと。転じて、いつも、年中。
人気稼業(にんきかぎょう)
芸能人などのように、人気の有る無しによって、稼ぎの多寡が左右される職業。
ね
年功序列(ねんこうじょれつ)
勤続年数や年齢が増すに従って地位や賃金が上がること。「—型賃金」
年中行事(ねんじゅうぎょうじ)
毎年決まった時期に行われる儀式や行事・催し物のこと。
は
敗軍之将(はいぐんのしょう)
戦いに敗れた将軍のこと。物事に失敗した人の場合にもいう。▽「敗軍の将は兵を語らず」の形で用いられることが多い。戦いに敗れた将軍は、兵法について語ってはいけないという意。いさぎよく負けを認めて、あれこれ弁解してはならず、また、失敗した事柄について意見をしてはいけないという意。
背水之陣(はいすいのじん)
切羽詰まっていて、もう一歩も後にはひけないぎりぎりの状況。また、そうした状況に身を置いて、必死に物事に取り組むこと。川を背にしたところに陣を敷き、退却できないようにして必死に戦う意から。
八面六臂(はちめんろっぴ)
多方面で、めざましい活躍をすること。また、一人で何人分もの活躍をすること。
罵詈雑言(ばりぞうごん)
穢い言葉で、悪口を並べ立てて罵ること。また、その言葉。
半信半疑(はんしん-はんぎ)
半分は信じているが、半分は疑っている状態。うそか本当か判断に迷う様子。
反面教師(はんめんきょうし)
悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。それを見ることで、反省の材料となるような人や事例。その言行が、そうしてはいけないという反対の面から、人を教育するのに役立つのでいう。
廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)
仏教排斥のための運動のこと。仏法を廃し、釈迦しゃかの教えを放棄する意。
背面攻撃(はいめんこうげき)
敵をうしろ側から攻めること。敵が予期していない方角から不意に攻めること。
破顔一笑(はがんいっしょう)
にっこり笑うこと。
博学多才(はくがくたさい)
知識が豊かで、多くの分野の才能に恵まれていること。▽「博学」は各方面の学問に通じており、多くの事を知っていること。「多才」はいろいろな才能に恵まれていること。
博施済衆(はくしさいしゅう)
広く人民に恩恵を与え、民衆を苦しみから救済すること。為政者の心得。
拍手喝采(はくしゅかっさい)
手をたたきながら、大声でほめたたえること。▽「喝采」は、どっとほめはやすこと。
波状攻撃(はじょうこうげき)
寄せては返す波のように、一定の間隔をおいてあとからあとから繰り返し行われる攻撃のこと。
八紘一宇(はっこういちう)
全世界を一つにまとめて、一家のように和合させること。第二次大戦のとき日本が国家の理念として打ち出
八方美人(はっぽうびじん)
だれに対しても、如才じょさいなく振る舞うこと。また、そのような人。どこから見ても欠点のない美
波瀾万丈(はらんばんじょう)
変化がきわめて激しく、劇的であるさま。▽「波瀾」はごたごた・もめごと。また、単調でなく複雑に変化すること。「瀾」は大波。「万丈」は非常に高いことや深いことの形容。「丈」は長さの単位。「瀾」は「乱」とも書く。
半官半民(はんかんはんみん)
半ばは官、半ばは民の意で、政府と民間が共同出資して事業を行うこと。また、その事業。
万古不易(ばんこふえき)
永久に変わらないこと。▽「万古」はいつまでも。永久に。「不易」は変わらないこと。「易」は変わる意。
半死半生(はんしはんしょう)
ほとんど死にかかっていること。今にも死にそうで、やっと生きている状態。▽「死」は「じ」、「生」は「せい」「じょう」とも読む。
半信半疑(はんしんはんぎ)
半分は信じているが、半分は疑っている状態。うそか本当か判断に迷う様子。
半身不随(はんしんふずい)
脳障害などで、からだの右半身または左半身が麻痺まひして不自由になる症状。
反面教師(はんめんきょうし)
悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。それを見ることで、反省の材料となるような人や事例。その言行が、そうしてはいけないという反対の面から、人を教育するのに役立つのでいう。
万理一空(ばんりいっくう)
《宮本武蔵「五輪書」から》精神の修養、身体の鍛錬を極めて、心に迷いのないこと。
万里一空(ばんりいっくう)
一つの目標に向かって努力し続けること。万理一空とも書く。
判官贔屓(ほうがんびいき)
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。▽「判官」は官職の名。
ひ
被害妄想(ひがいもうそう)
自分が他人から、ありもしない危害を受けていると思い込むこと。精神疾患にしばしば見られる。
悲喜交交(ひきこもごも)
悲しみと喜びを、代わる代わる味わうこと。また、悲しみと喜びが入り交じっていること。▽一般に「交交」は現在ではひらがなで表記することが多い。
百姓昭明(ひゃくせいしょうめい)
民衆の職分や官僚の職務がはっきりして、世の中がよく治まってなごやかなこと。
百戦百勝(ひゃくせんひゃくしょう)
どんな戦いにも、戦えば必ず勝つこと。戦うたびに勝つこと。
百戦錬磨(ひゃくせんれんま)
数々の実戦で鍛えられること。また、多くの経験を積んでいること。
百家争鳴(ひゃっかそうめい)
いろいろな立場にある人が自由に議論をたたかわせること。多くの学者や専門家が何の遠慮もなく、自由に自説を発表し、活発に論争し合うこと。中国共産党のスローガンの一つ。
百花繚乱(ひゃっかりょうらん)
いろいろの花が咲き乱れること。転じて、秀でた人物が多く出て、すぐれた立派な業績が一時期にたくさん現れること。
百鬼夜行(ひゃっきやこう)
悪人どもが時を得て、勝手に振る舞うこと。また、多くの人が怪しく醜い行為をすること。
百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)
発射した弾丸や矢などがすべて命中すること。転じて、予想した計画やねらいがすべて当たること。
表裏一体(ひょうりいったい)
二つのものの関係が、表と裏のように密接で切り離せないこと。▽「表裏」はおもてとうら。「一体」は一つのものの意。表裏は同体で切り離すことができない関係にあること。
疲労困憊(ひろうこんぱい)
疲れきってしまうこと。
品行方正(ひんこうほうせい)
心や行いが正しく立派なさま。
百花繚乱(ひゃっかりょうらん)
色々の花がはなやかに咲き乱れる意から、各方面からすぐれた人物が多く輩出し、それとともに時代を画すようなすばらしい作品や業績が一時期にたくさん現れて賑やかなこと。
ふ
風光明媚(ふうこうめいび)
自然の眺めが清らかで美しいこと。また、そのさま。
風林火山(ふうりんかざん)
戦いにおける四つの心構えを述べた語。風のように素早く動いたり、林のように静かに構えたり、火のような激しい勢いで侵略したり、山のようにどっしりと構えて動かない意。転じて、物事の対処の仕方にもいう。時機や情勢などに応じた動き方。
不易流行(ふえきりゅうこう)
いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。蕉風俳諧しょうふうはいかいの理念の一つ。解釈には諸説ある。
不可抗力(ふかこうりょく)
1 人間の力ではどうにもさからうことのできない力や事態。「あの事故は―だ」
2 法律で、外部から発生した事実で、普通に要求される注意や予防方法を講じても、損害を防止できないもの。債務不履行や不法行為の責任を免れるとされる。
不言実行(ふげんじっこう)
あれこれ言わず、黙ってなすべきことを実行すること。
不倶戴天(ふぐたいてん)
同じ天の下には一緒にはいない、同じ天の下には生かしておかない意で、それほど恨みや憎しみの深いこと。もとは父の仇かたきを言った。
富国強兵(ふこくきょうへい)
国を豊かにし、兵力を増強すること。国の経済力や軍事力を高めること。
不承不承(ふしょうぶしょう)
いやいやながら、やむをえず物事を行うこと。
二股膏薬(ふたまたこうやく)
内股に塗った練り薬が、歩いているうちに左右どちらの足にもつく意から、自分の考えがなく、そのときの都合しだいであっちについたりこっちについたりする無節操な人のこと。
仏教説話(ぶっきょうせつわ)
説話の分類の一。仏・菩薩 の奇跡、高僧の逸話、世俗における因果応報の理などを記したもの。日本霊異記 ・今昔物語集・発心集・沙石集 (しゃせきしゅう) などにみられる。
不撓不屈(ふとうふくつ)
強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないさま。
不偏不党(ふへんふとう)
いずれの主義や党派にも加わらないこと。偏ることなく、公正・中立な立場をとること。
不眠不休(ふみんふきゅう)
眠ったり休んだりしないこと。休まず事に当たることをいう。
不老不死(ふろう-ふし)
いつまでも年をとらず、死なないこと。いつまでも老いることなく生きること。
付和雷同(ふわらいどう)
自分にしっかりとした考えがなく、他人の言動にすぐ同調すること。▽「付和」は定見をもたず、すぐ他人の意見に賛成すること。「雷同」は雷が鳴ると万物がそれに応じて響くように、むやみに他人の言動に同調すること。
刎頸之交(ふんけいの-まじわり)
首を切られても悔いないほど、固い友情で結ばれた交際。心を許し合った非常に親密な交際。▽「刎頸」は首を切ること。「頸」は首。「刎」は切る、はねる意。「交」は「こう」とも読む。刎頸の友
粉骨砕身(ふんこつさいしん)
力の限り努力すること。また、骨身を惜しまず一生懸命に働くこと。骨を粉にし、身を砕くほど努力する意から。
焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)
言論・思想・学問などを弾圧すること。書物を焼いて儒学者を穴埋めにする意から。
分不相応(ぶんふそうおう)
その人の身分や能力にふさわしくないこと。また、そのさま。「—な生活」
へ
平穏無事(へいおんぶじ)
穏やかで、何も変わったこともなく安らかであること。また、そのさま。「一家の―を祈る」
平身低頭(へいしんていとう)
ひたすら恐縮すること。また、ひたすらあやまる形容。からだをかがめ頭を低く下げて、恐れ入る意から。「低頭平身」に同じ。
平平凡凡(へいへいぼんぼん)
特にすぐれたところや変わったところがなく、ごくありふれているさま。「平凡」を繰り返して意味を強調した語。
変幻自在(へんげんじざい)
一瞬の間に姿が現れたり消えたり、思いのままに自由に変化すること。また、変わり身のすばやいこと。
変幻出没(へんげんしゅつぼつ)
自在に姿を変えたり、出没したりすること。
ほ
判官贔屓(ほうがんびいき)
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。
暴虐非道(ぼうぎゃくひどう)
乱暴でむごたらしい、人の道を踏みはずした行い。また、そういう行いをする人。
方向転換(ほうこうてんかん)
方向を変えること。方針や段取りを途中で変更すること。転向すること。
傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
人前をはばからず、勝手に振る舞うさま。他人を無視して、勝手で無遠慮な言動をする様子。▽「傍かたわらに人ひと無なきが若ごとし」と訓読する。
茫然自失(ぼうぜんじしつ)
あっけにとられたり、あきれ果てたりして、我を忘れること。気が抜けてぼんやりとしてしまうこと。▽「茫然」はあっけにとられるさま。ぼんやりと気抜けするさま。「自失」は我を忘れてぼんやりとすること。
放蕩三昧(ほうとうざんまい)
酒色にふけって身を持ち崩すこと。品行が悪く、勝手気ままにふるまうこと。
捧腹絶倒(ほうふく-ぜっとう)
腹を抱えて大笑いすること。また、そのさま。▽「捧腹」は腹を抱える、腹を抱えて大笑いすること。「絶倒」は転がるほど大いに笑う、笑い転げる意。「捧」は「抱」とも書く。
泡沫夢幻(ほうまつむげん)
人生のはかないたとえ。水のあわと夢まぼろしの意から。▽「泡沫」はあわ・あぶくの意。
本家本元(ほんけほんもと)
最も正統で、おおもとをなす血筋の家や人、また、流派や商売。分家に対して、その分かれ出たもとの
本末転倒(ほんまつてんとう)
物事の根本的なことと、そうでないこととを取り違えること。▽「本末」は根本的なことと枝葉のこと。「転倒」はひっくり返すこと。
本領安堵(ほんりょうあんど)
鎌倉・室町時代に、幕府や領主が、忠誠を誓った家臣に対して、その者の領地の所有を保証した制度。
ま
真一文字(まいちもんじ)
漢字の「一」のように真っすぐであるさま。一直線。
摩訶不思議(まかふしぎ)
非常に不思議なこと。また、そのさま。
満身創痍(まんしんそうい)
からだじゅうが傷だらけの様子。また、ひどく非難されて痛めつけられること。▽「満身」はからだじゅうの意。「創」「痍」はともに傷のこと。
満場一致(まんじょういっち)
その場所にいる全員の意見が一つになること。だれも異議がないこと。
末法末世(まっぽうまっせ)
時代がくだり、仏教が衰え、道徳が乱れた末の世のこと。▽「末法」は釈迦しゃかの入滅にゅうめつ後、正法しょうぼう(五百年間)、像法ぞうぼう(千年間)に続くその後の一万年のこと。末法の世には仏法が衰えて、救いがたい世の中になるという。「末世」は仏法のすたれた世、末法の世の意。
満悦至極(まんえつしごく)
この上なく満ち足りて、喜んでいること。
万劫末代(まんごうまつだい)
仏語。万世の後。長い長い後の世。
み
三日天下(みっかてんか)
《明智光秀が織田信長を倒して天下をとってから、わずか13日後に豊臣秀吉に滅ぼされたところから。「みっかでんか」とも》きわめて短い間だけ権力を握ること。
三日坊主(みっかぼうず)
あきっぽくて何をしても長続きしないこと。また、そのような人のことをあざけっていうことば。修行に耐えられず、三日で還俗げんぞく(一度、出家した者が、再び俗人に戻ること)をしてしまう僧侶の意から。
名字帯刀(みょうじたいとう)
名字を名のり、太刀を帯びること。江戸時代は武士の特権であったが、のち、特に家柄や功労によって庶民に対しても許された。
未来永劫(みらいえいごう)
これから先いつまでも、永遠に。
む
無為徒食(むいとしょく)
なすべきことを何もしないでただ遊び暮らすこと。「貯金を頼りに―して日々を過ごす」
無学文盲(むがくもんもう)
学問・知識がなく、文字が読めないこと。また、そのさまや、その人。「―な(の)輩 (やから) 」
無我夢中(むがむちゅう)
一つのことばかりに気を取られて、我を忘れること。
無間地獄(むけんじごく)
大悪を犯した者が、死後絶えることのない極限の苦しみを受ける地獄。仏教でいわれている八大地獄の八番目。
無理難題(むり-なんだい)
理屈に合わない無理な注文。実現がとうてい不可能な要求。簡単に解決するのが難しい問題。▽「無理」は理由が立たないこと。道理が立たないこと。「難題」は簡単に解決できない問題、言い掛かりの意。
め
明鏡止水(めいきょうしすい)
曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態をいう。「―の心境」
明明白白(めいめいはくはく)
はっきりしていて、少しの疑いもないこと。また、そのさま。「―な論理」
明朗快活(めいろうかいかつ) goo辞書に無し
明るくほがらかで生き生きとしている様子。
明朗闊達(めいろうかったつ)
明るくほがらかで、細事にこだわらないさま。
迷惑至極(めいわくしごく) goo辞書に無し
この上なく迷惑。 非常に迷惑。
無間奈落(むけんならく)
「無間地獄」に同じ。
無間地獄(むけんじごく)
大悪を犯した者が、死後絶えることのない極限の苦しみを受ける地獄。仏教でいわれている八大地獄の八番目。
面従腹背(めんじゅうふくはい)
表面では服従するように見せかけて、内心では反抗すること。
面目躍如(めんもくやくじょ)
その人本来の姿が生き生きと現れているさま。「ベテランの―たる演技」
も
猛虎伏草(もうこふくそう)
英雄が世に隠れているたとえ。また、英雄は隠れてはいても、それは一時のことであって、いつかは必ず世に出るということ。▽「猛虎」はたけだけしいとらの意で、英雄のたとえ。「猛虎もうこ草くさに伏ふす」と訓読する。
や
野心満満(やしんまんまん)
夢や野望など身分不相応な望みをあり余るほどもっていること。
大和撫子(やまとなでしこ)
日本女性のしとやかさ、奥ゆかしさ、あるいは清らかさ、美しさをたたえていうことば。か弱さの中に、りりしさがあることを、ナデシコの花になぞらえたもの。
夜郎自大(やろう-じだい)
自分の力量を知らずに、いばっている者のたとえ。▽「夜郎」は中国漢の時代の西南の地にあった未開部族の国の名。「自大」は自らいばり、尊大な態度をとること。
ゆ
唯一無二(ゆいいつむに)
この世でただ一つしかないこと。他に同類のものがなく、その一つ以外並ぶものがないこと。
唯我独尊(ゆいがどくそん)
この世で、自分ほど偉いものはいないとうぬぼれること。「天上天下唯我独尊」の略。
勇往邁進(ゆうおうまいしん)
目標に向かって、わきめもふらず勇ましく前進すること。「全国制覇をめざして―する」
有形無形(ゆうけいむけい)
形あるものと、形がないもの。目に見えるものと見えないものの両方。
優柔不断(ゆうじゅうふだん)
ぐずぐずして、物事の決断がにぶいこと。また、そのさま。▽「優柔」はぐずぐずしているさま。
融通無碍(ゆうずう‐むげ)
考え方や行動にとらわれるところがなく、自由であること。また、そのさま。「―な(の)考え」「―に対処する」
有職故実(ゆうそく‐こじつ)
朝廷や公家の礼式・官職・法令・年中行事・軍陣などの先例・典故。また、それらを研究する学問。平安中期以後、公家や武家の間で重んじられた。
勇猛果敢(ゆうもう-かかん)
勇ましくて力強く、決断力のあるさま。▽「勇猛」は勇ましく、たけだけしいさま。「果敢」は思いきりがよく勇敢なさま。
悠悠自適(ゆうゆうじてき)
俗世間から身を引いて、のんびりと暮らすこと。定年退職後などの落ち着いた暮らしをいう。
よ
用意周到(よういしゅうとう)
心遣いが隅々まで行き届いて、準備に手抜かりがないさま。
要害堅固(ようがいけんご)
険しい地形に陣を敷き、外敵に対する備えの固いさま。▽「要害」は険しい地形で、敵の攻撃を防ぐのに便利な地をいう。また、そのようなとりで。
妖怪変化(ようかいへんげ)
人知を超えた不思議な現象を引き起こす化け物。
羊頭狗肉(ようとうくにく)
見かけは立派であるが、実質が伴わないこと。羊の頭を看板に出していながら、犬の肉を売るという意。
余裕綽綽(よゆうしゃくしゃく)
ゆったりと落ち着きはらったさま。
ら
磊磊落落(らいらいらくらく)
心が大きく、些細ささいなことにこだわらないさま。
乱臣賊子(らんしんぞくし)
国に害を与える悪い家臣と、親の心に背いて悪事をはたらく子供。人の踏み行うべき道に外れ、悪事をはたらく者の意。
乱文乱筆(らんぶんらんぴつ)
文章が乱れていて、書いた字もきれいでないこと。自分の書いた文や手紙について、謙遜けんそんして言うことば。
乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)
粗野な言動をすること。また、考えもなく思いつくままに暴れたり、無法な行為をはたらいたりすること。▽「狼藉」はここでは「乱暴」とともに、荒々しく支離滅裂な行動、無法な振る舞いをする意。
乱離拡散(らんりかくさん)
世の中が戦乱などの動乱状態に陥って、人々が離れ離れになってしまうこと。また、世の中が荒廃して、めちゃめちゃになった状態。
り
力戦奮闘(りきせんふんとう)
力を尽くして、自分の能力をふるうこと。▽「力戦」は全力を注いで努力すること。「奮闘」は気力をふるいたたせて戦う、力いっぱい格闘する意。「力」は「りょく」とも読む。
立身出世(りっしんしゅっせ)
社会的に高い地位について名声を得ること。
裏面工作(りめんこうさく)
表に出ないところで、ある目的がかなうよう働きかけをすること。裏 (うら) 工作。
流言蜚語(りゅうげんひご)
事実とは異なる伝聞。確かな根拠のないうわさ。デマ。
流言飛語(りゅうげんひご)
口づてに伝わる、根拠のない情報。「―が飛び交う」
竜頭蛇尾(りゅうとうだび)
初めは勢いがよいが、終わりのほうになると振るわなくなること。頭は竜のように立派なのに、尾は蛇のようにか細くて、前と後とのつりあいがとれない意から。
良妻賢母(りょうさいけんぼ)
夫に対してはよい妻であり、子供に対しては養育に励む賢い母であること。また、そのような人。
理路整然(りろせいぜん)
文章や話が、秩序立てた論理で展開されているさま。
臨機応変(りんきおうへん)
状況に応じた行動をとること。場合によって、その対応を変えること。▽「臨機」は事態にのぞむこと。「応変」は変化に応じる意。「機きに臨のぞんで変へんに応おうず」と訓読する。
輪廻転生(りんねてんしょう)
人が生まれ変わり、死に変わりし続けること。
「輪廻」は車輪がぐるぐると回転し続けるように、人が何度も生死を繰り返すことを指す。「転生」は生まれ変わること。
る
流転輪廻(るてんりんね)
仏教のことばで、迷いの世界で人間が生死をくりかえし、果てしなくめぐりさまようこと。
れ
冷酷非道(れいこくひどう)
思いやりがなく人の道にはずれてむごいこと。 冷たく、無慈悲なこと。
冷酷無残(れいこくむざん)
心が冷たく、残酷で人間らしい情感がまったく欠けていること。
冷酷無情(れいこくむじょう)
思いやりがなく、人間らしい感情に欠けていること。
霊魂不滅(れいこんふめつ)
人間の魂は永遠で、肉体が死んでも変わらず存在しているという考え方。
冷静沈着(れいせいちんちゃく)
落ち着いていて動揺しないこと。物事に動じず、あわてることのないさま。
連鎖反応(れんさはんのう)
一つの反応によって、次の反応が引き起こされて、それが次々と進行すること。一つの事件が引き金となって、同様の事件が次々起こること。
連日連夜(れんじつれんや)
毎日、昼夜を問わず。幾日も幾晩も続いて。
連戦連勝(れんせんれんしょう)
すべてに勝ち続けていること。戦っても戦っても、勝ってばかりいること。向かうところ、敵なし。
連帯責任(れんたいせきにん)
複数の人間が、責任を分け合うこと。共同で、行為や結果の責任を負うこと。集団内で一人が失敗した時に、全員がそれを償うこと。
ろ
老若男女(ろうにゃくなんにょ)
老いも若きも、男も女も。あらゆる人々。万人。
論功行賞(ろんこう-こうしょう)
功績の有無や大きさの程度を調べ、それに応じてふさわしい賞を与えること。▽「論功」は手柄の大小を調べること。「功こうを論ろんじ賞しょうを行おこなう」と訓読する。
論旨明快(ろんし-めいかい)
文章や議論の主旨が、筋道が通っていて分かりやすいこと。また、そのさま。▽「論旨」は議論・意見の要点・主旨、「明快」は筋道がはっきりしていること。
わ
和気靄靄/和気藹藹(わきあいあい)
なごやかで楽しい気分が満ちているさま。「―とした集い」
和魂漢才(わこんかんさい)
心には日本人としての大和魂をもち、中国の学問を活用すること。日本の精神と中国の学問を兼ね備えること。
和魂洋才(わこん‐ようさい)
日本人が伝統的な精神を忘れずに西洋の文化を学び、巧みに両者を調和させること。
和而不流(わしてながれず)
「人格者は他人と調和をするが、他人に媚びたり流されたりしない。 自分の信念 をしっかりともった上で、他者の考え方などを尊重して譲り合う事のできる人物で ある」。
和洋折衷(わようせっちゅう)
日本風と西洋風とをほどよく取り合わせて用いること。「―の造り」
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